インタビュー

【不動産営業に挑戦】自分という商品を売り込む!?正直営業で”人間性”を認めてもらう!

今回は、不動産業界で働く若手のビジネスパーソンに、不動産業界の仕事内容や裏話を聞きたくインタビューしてきました!

1つの案件で大きな金額が動く不動産業界。数千万円、数億円を動かすビジネスマンってすごく憧れます。

不動産業界といえば、ノルマが厳しかったり、契約が取れず上司に厳しく叱られたりするイメージがあります。就職や転職先として選ぶのを躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか。

この記事では、令和の不動産業界について、現役不動産営業マンであるKai10さんに語ってもらいました!

  • 不動産業界って給料いいの?
  • 不動産ってノルマがきつそうなんだけど…
  • 未経験でも不動産業界で働ける?

このような疑問や不安がある方は、ぜひ最後まで読んでください!

Kai10

インタビュイープロフィール

Kaito10(仮名)
大学へ通いながらアパレス業界でアルバイト。
大学卒業後は、アルバイトからアパレル業界へ就職。
コロナ禍で収入面や働き方に疑問をもち転職。
現在は不動産業界で、マンションやアパートを営業販売する。

あらた

インタビュアープロフィール

Webライター:あらた
クライアントワークを中心に副業Webライターとして活動。
個人サイト「あらたのWebライティング」を運営中。
14歳でも分かる文章で伝えることを心がけるライター。
得意ジャンル:医療・美容・アウトドア・転職・カメラなど。

アパレル業界から不動産業界へ

あらた

Kai10さん、本日はよろしくお願いします。
簡単に自己紹介をお願いできますか?

Kai10

よろしくお願いします!
現在は不動産業界の営業をやっています。
主に大地主がお客様で、アパートやマンションを建ててもらうのが仕事です。

あらた

大きなお金を動かす営業マンは素敵ですよね!
事前情報ですと、アパレル業界を希望していたと聞いたんですが?

Kai10

アパレルが好きだったのでアパレル業界でバイトをしてたら、その会社が正社員雇用してくれる話をもらったのでお願いしました。

コロナの影響で正社員の話がなくなった

あらた

アパレス業界へ入社予定が、現在不動産業界に入ったのはなぜですか?

Kai10

アパレル業界に入社する前にちょうどコロナ感染者が急増してきた時期で、それが影響して正社員雇用の話がなくなりかけてしまったんです

あらた

そうだったんですね……(涙)
とても不安だったと思います。

Kai10

とりあえず、そのままアパレル業界には入社することができたんですが……

Kai10

コロナでお客さんがあまり来なくなってしまい、時間を余すようになりました。
そのタイミングで店で働く正社員の働き方をみてて考え直したのがきっかけですね。

あらた

それで転職を考え始めたと。
どんなことを考えたんですか?

Kai10

アパレスは好きだったんですか、正社員の人の話だと給料が安いとか、休みがあってないようなものだとか…それを聞いたとき長くやれる仕事じゃないのかな?って思ったんです。

大学時代の経験から宅建の資格を選択

あらた

確かに正社員からそんなこと聞くと考えますね。
そこからどんな思考で不動産業界に?

Kai10

今回のコロナの影響で時間ができたのをきっかけに、どうせなら仕事で活かせる資格を取ろうと思いました。
大学時代には法学部で、不動産に関する法律の勉強をしてたので、それで宅建を取ろうと決めましたね。
久しぶりに宅建を勉強したらすごく楽しくて!

未経験からチャレンジ

あらた

そうだったんですね。
勉強が楽しいって素晴らしいです!

Kai10

宅建の勉強が楽しかったので、未経験だけどチャレンジしてみました!

あらた

若手の勢いはすごいです!
未経験でも問題なく働けるものでしょうか?

Kai10

はい!
もちろん覚えることがたくさんあって大変ですが、僕含めて未経験から働いている人はたくさんいますよ

不動産業界の勤務は激務じゃなかった

あらた

言い方が悪いかもしれませんが、不動産業界って不規則で激務な労働イメージがあるんですが、実際はどうですか?

Kai10

全然ふつうですよ(笑)
今もコロナの影響から、通常とは少し違う働き方に変わっていますけど、ハードとは感じてないです。

あらた

どんなふうに変わったんですか?

Kai10

まず、朝礼と終礼がオフラインからオンラインに変わりました。

あらた

今の時代に合わせた働き方をされていますね!

Kai10

9:30の朝礼で、1日のスケジュール報告をするところから始まります。
終礼は18:30からで、1日にやった結果を報告する感じです。

あらた

休みは?週2回ですか?

Kai10

僕の会社は日曜、月曜、祝日です!
他の不動産って火曜、水曜もしくは水曜、木曜が多いと思います。

あらた

有休や残業についても教えてもらえますか?

Kai10

有休はふつうに取得できてますよ。
残業に関しては、25~30時間なので他の一般企業と同じくらいだと思います。

あらた

コロナの影響で残業が少ないとか?

Kai10

コロナだからとかは関係ないですね。
先輩の話だと残業時間はコロナ前と変わってないみたいです。

普段は外回りで自分を売るということ

あらた

朝礼が終わったあと、具体的にどんな流れで仕事をされてるんですか?

Kai10

ほとんど外回りになります。
渡されているiPadから、会社独自のシステムに収集されている情報を基にお客様を訪問します!

あらた

会社独自のシステム!?
めちゃくちゃ気になりますねー!
何が入ってるのか教えてもらえますか…?(笑)

Kai10

具体的には無理ですけど(笑)
簡単にいうと、真っ白なデータに歴代の営業マンたちが、顧客情報を書き足していってるんです。

街を作るゲームのようなイメージと言えばわかりやすいかもしれませんね。

Kai10

土地の所有者だったり、相続だったり、地上げによって作られてきたシステムって感じですかね!

あらた

地上げって何ですか?

Kai10

地上げとは土地を調べることです。
その地上げを頼りに大地主に直接会いにいきます。

基本は飛び込み営業してる

あらた

大地主にはメールや電話でアポを取るんですか?

Kai10

アポは取らないです。
基本は飛び込み営業になりますよ!

あらた

飛び込み営業ですか……緊張しますね。
大地主とはどんな話をするんですか?

Kai10

大地主がもっている土地について、売りたいのか、アパート運営をしたのかなどの今後の考えや希望などを聞きだします。

あらた

大地主って個性が強そう…(笑)
突然伺って、知らない人に話をしてくれるんですか?

Kai10

色んな性格の人がいますからね(笑)
最初からいろいろと話をしてくれて、今後の展望を教えてくれたりします!

あらた

それはいい大地主さんですね。

Kai10

でもそれって裏を返すと、同業他社にも情報を話しているってことですからね(笑)

あらた

あっ!そういうことになるんですね(笑)

Kai10

営業をやっていて面白いのは、初見でめちゃくちゃ愛想が悪い大地主さんってやっぱりいるんです。

ただ、気に入ってくれると180度人が変わったかのように色んな情報を話してくれるんですよ!

自分という商品を気にってもらうのが全ての始まり

あらた

それはどうしてですか?

Kai10

たくさんの営業マンがが大地主を訪ねていくので、うんざりしている人もいます。
本気の営業マンや信頼できる営業マンと付き合っていく感じなので、ある意味試されてるんじゃないでしょうか。

あらた

なるほど!
この営業マンは、本当に自分のために働いてくれるのか?って人間性をみてるんですね。

あらた

何か気に入られる方法ってあるんですか?
例えば、こっそり秘密の情報を教えちゃうとか…(笑)

Kai10

それはないですよ(笑)
やっぱり信頼してもらうには、何度も顔を出して、自分という商品を気にってもらうしかないです

あらた

姑息な手を使って気に入ってもらおうと考えた僕は情けない……

あらた

本質として好きになってもらうんですね?

Kai10

営業は自分のことを気に入ってもらうのも仕事の1つだと思います。
この人は信頼できる人だから任せてみよう!と、思ってもらうことです!

あらた

正直不動産※っていうドラマでも同じようなこと言ってました!(笑)

Kai10

そうですね、僕も漫画観てます!
不動産営業って、基本は断られて当然の世界ですから、それを真に受けていたら心が折れまくって仕事にならないんですよ。

※正直不動産とは
正直不動産』(しょうじきふどうさん)は、夏原武(原案)、水野光博(脚本)、大谷アキラ(作画)による日本漫画。『ビッグコミック』(小学館)にて2017年12号から連載中。話数カウントは「第○直」。2022年3月時点で累計部数は250万部を突破している。2022年4月から、山下智久の主演によりNHKでテレビドラマ化。

引用元:Wikipedea

やりがいはインセンティブ報酬

あらた

やっぱり契約を取るまでは厳しそうですよね。
モチベーションってどうなんですか?

Kai10

確かに簡単に契約は取れませんし、大地主から嫌われてしまうとモチベーションを高く保つのは難しい面もあると思います。

Kai10

ただ、僕はモチベーションを高くもっています!

あらた

いい方法でもあるんですか?

Kai10

やっぱりビジネスをして生活していくうえで、お金って大事じゃないですか。
そう考えたときに、契約インセンティブはモチベーションに大きな影響を与えてますよ

あらた

契約インセンティブってどれくらいなんですか?

Kai10

会社によって違いますが、契約インセンティブは数百万~数千万になります。

あらた

それは魅力的な報酬ですね!

Kai10

はい!
年功序列で1年に数千円しか昇給しない一般企業からすると、信じられないと思います。
年功序列型のやり方が好きじゃない人にはおすすめかもしれません!

部材の高騰で営業が難しくなっているのも事実

あらた

2019年から始まったコロナによって、さまざまな業界が売り上げ確保に苦しんでいますが、不動産業界はどうなんでしょうか?

Kai10

もちろん苦しいときもあります。
とくに2021年頃から、部材の高騰により建築費に影響がでています。

あらた

部材が高騰すると、どんなデメリットがでるんですか?

Kai10

例えば、数年前と同じ部材でマンションを建てたときと比べると、数千万円上がってしまっています
その結果、オーナーがメリットとする家賃収入の利回りが減って…

あらた

儲けが減ってしまうのですか?

Kai10

そうなんです。
そのような条件下で、マンションやアパートを建てたがるオーナーは少ないですから……もちろん、オーナーだけじゃなく不動産屋も儲けが減りますよね。

大地主と信頼関係を築くには人間力

あらた

それは苦しいですね。

Kai10

でも販売しないといけない……

人間力が大事になる

あらた

となると、営業の腕の見せどころになりますね。
苦しい状況でどうやって結果をだすんですか?

Kai10

最終的には、やっぱり人の部分です。

あらた

人ですか?

Kai10

自分という商品を気に入ってもらうことが重要ですね。
最後は、人の魅力に辿り着くのかもしれません!

あらた

深いですねー!

Kai10

当然、自分を気にってもらうのは直ぐにできることではありません。
普段から正直に、そして誠実にお客様と向き合った結果、自分を気に入ってもらえる信用してもらえるということでしょうか。

正直営業は遠回りのようで最短距離

あらた

普段から口先だけの営業をやっている人は、瀕死状態になりますね(笑)

Kai10

そうかもれません。
お客様ファーストより自分の成績にメリットがでる契約内容を提案する営業もいますから。

あらた

お客様が知ったらヤバくないですか?

Kai10

誤魔化せてるときは、何とかできているかもしれませんが、あとから収拾つかなくなる可能性があるからヤバいですよね。

あらた

自分で言ったことを忘れそうですし……

Kai10

本当は他の契約内容も提案しないといけないのに、1つしか提案しない場合、自社や自分の成績メリットを考えてのことなんです。

あらた

結局、誤魔化し続けるしかないんですね。
そうすると結果的に信頼をしてもらえない?

Kai10

そういうことですね。
正直に対応するのは、一見すると遠回りに感じますが最短距離だと思います!

不動産業界に向いている人

あらた

いやー、まさに正直不動産ですね!(笑)

Kai10

漫画・正直不動産はかなり勉強になります(笑)

勝負を楽しみ粘り強くできる人

あらた

正直不動産の永瀬は、不動産営業を楽しんでる感じがしたんですが、どんな人が不動産営業に向いていると思いますか?

Kai10

そうですね…。
1つのことを粘り強く一生懸命取り組んできた人は向いていると思います。

あらた

それはなぜですか?

Kai10

不動産営業は断られることが多いので、そこで負けずに粘り強く戦えるのは大事です。
それと営業を楽しめるっていうのも大事になりますね!

あらた

厳しい大地主さんもいるでしょうからね。

安易な考えでやれる仕事ではない

あらた

逆に向いてない人はどんな人ですか?

Kai10

目的が浅はかで、安易な気持ちで入ってくる人ですね!

あらた

稼げるからとかですか?

Kai10

そうです、そうです!
そんな簡単に契約取れないですからね。契約が取れてインセンティブがモチベーションになって頑張れればいいですが、それだけだとちょっと難しいと思います。

あらた

確かに、お金だけだと長続きは難しそうですね……。

Kai10

理不尽なことを言われたりもするので、それに負けない精神力も必要です(笑)

最後に不動産業界で働きたい人へ

あらた

では、最後に不動産業界に興味がある人に向けて、一言お願いできますか?

何事にもチャレンジ!

Kai10

不動産業界は簡単に契約が取れる仕事ではありません。

しかし、それを楽しめる意味でお金に貪欲な人は、ぜひチャレンジしてほしいです。

Kai10

不動産に少しでも興味があるなら、やってみるという行動が大事だと思います。

あらた

若いうちにチャレンジしてほしいですね!

転職は当然の選択肢の時代

Kai10

もし、やってみて合わないと思ったら変えればいい。

Kai10

今の時代、終身雇用で定年まで勤めるなんてことのほうが珍しいくらいだと思います。

自分のキャリアアップのために転職を考えてみるのもいいかもしれません!

あらた

心強い言葉ですね!

Kai10

なんだか不動産を目指す人へのメッセージじゃないですね(汗)

あらた

経験値を積んだころに、ぜひまたインタビューさせてください!

あらた

Kai10さん、本日はありがとうございました!

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